助松村(読み)すけまつむら

日本歴史地名大系 「助松村」の解説

助松村
すけまつむら

[現在地名]泉大津市助松町一―三丁目・二田ふつた町一―二丁目・条南じようなん町・池園いけぞの町・東助松ひがしすけまつ町一―四丁目・松之浜まつのはま町一―二丁目・臨海りんかい町一―三丁目・助松

紀州街道に沿い西は海に面する。介松とも書く。北は大鳥おおとり高石たかいし(現高石市)に接し、南は下条大津げじようおおつ村・二田村。高石村との境の紀州街道筋に助松一里塚があった。弥生中期から古墳時代後期と考えられる助松遺跡があり、弥生土器の大壺や須恵器大壺が出土。応永七年(一四〇〇)正月一八日の高野山金剛峯寺々領注文(勧学院文書)に「高石下条并助松宝性院領」とみえ、高野山宝性院の所領があった。応永三年八月二二日付淡輪長重下司職文書紛失状(淡輪文書)によると、日根郡の御家人淡輪長重が応安年中(一三六八―七五)に焼失した下司職関係文書について、助松正勝ら一一人が証明している。また文明五年(一四七三)九月一〇日の助松貞勝請状(京都大学蔵葛川文書)によると、当地の土豪助松新左衛門尉貞勝と新坊とが、京都青蓮院領和泉上泉かみいずみ(現和泉市付近)包近名の代官に補されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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