出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
新型動力炉および核燃料サイクルの確立のために,〈動力炉・核燃料開発事業団法〉に基づき1967年10月に設立された特殊法人。動燃と略称。新型炉開発では,ウランの有効利用を図れる新型転換炉と高速増殖炉の自主開発を進めており,前者では電気出力16.5万kWの原型炉〈ふげん〉を運転中で,後者については実験炉〈常陽〉を経て電気出力28万kWの原型炉〈もんじゅ〉を建設した。また,大型研究施設を茨城県大洗町に有す。核燃料サイクル開発では,国の内外でウラン資源の探鉱を行うほか,岡山県人形峠ではウランの製錬転換・ウラン濃縮パイロットプラントの運転および原型プラントの建設を行っており,また茨城県東海村では再処理工場の運転,再処理技術開発,プルトニウム燃料の製造および廃棄物の処理処分などの開発を進めている。
執筆者:植松 邦彦 〈もんじゅ〉は使用前検査中の1995年12月,冷却材の漏洩事故を起こしたが,自治体などへの事故連絡が遅れるなどの問題が指摘された。97年3月,再処理工場のアスファルト固化処理施設で火災が発生した。この事故で動燃は虚偽の報告を行ったばかりか,事実を隠蔽する工作を行ったことが明らかになった。科学技術庁が動燃の抜本的な改革を図るため,97年4月に動燃改革委員会を設置するなど,動燃改革が議論された。98年10月から動燃は〈核燃料サイクル開発機構〉となったが,2005年10月日本原子力研究所と統合されて独立行政法人の〈日本原子力研究開発機構〉となった。
執筆者:編集部
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