動物格闘文(読み)どうぶつかくとうもん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「動物格闘文」の意味・わかりやすい解説

動物格闘文
どうぶつかくとうもん

動物と動物が格闘する姿を図形化した文様イランメソポタミアの古代文化や南ロシアのスキタイ文化にその典型がみられ盛んに使われた。狩猟民族に特有のもので,東への広がりとしては,前4~1世紀のシベリアから中国北部のオルドス地方にその例があり,南方では雲南の漢代青銅器,また西方への広がりとしてはケルト文化 (前8~1世紀) にその例がみられる。その意匠法動物文様の一つとして長く後世に受継がれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android