勘定合って銭足らず(読み)カンジョウアッテゼニタラズ

精選版 日本国語大辞典 「勘定合って銭足らず」の意味・読み・例文・類語

かんじょう【勘定】 合(あ)って銭(ぜに)(た)らず

  1. 勘定に間違いはないが、現金が不足しているの意で、理論と実際がうまく一致しないことのたとえにいう。〔諺苑(1797)〕

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ことわざを知る辞典 「勘定合って銭足らず」の解説

勘定合って銭足らず

勘定に間違いはないが、現金が不足している。また、理屈の上ではうまくいくはずだが、実際はそうなっていないことのたとえ。

[使用例] 勘定合うて銭足らずというような経済人心象は、私見によれば、いまだ複式簿記の普及せられる以前において既に存在したと考えられるが[金子利八郎*簿記新論|1936]

[解説] 現金の管理がいいかげんな場合にも使われますが、資金繰りがうまくいかず、現金が不足して苦しい状況をいうのが原義でしょう。商売についていうのが基本ですが、比喩的に用いられる場合もあります。

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