勝浦新庄(読み)かつうらのしんしよう

日本歴史地名大系 「勝浦新庄」の解説

勝浦新庄
かつうらのしんしよう

鎌倉期よりみえる庄園で、小松島湾の沿岸部を含む地域に比定される。元亨四年(一三二四)四月二七日の新田経家請文(小山文書)に「勝浦新庄小松島浦」とみえ、紀州小山石見守に宛てた当庄預所経家のこの請文によれば、幕府による海賊討伐の動きに対し、海賊船を見つけ次第報告すること、また当庄小松島浦の船は唐梅の紋を定めて海賊船と区別していると答えており、小山氏がこの海域の海賊討伐の担当者であったことをうかがわせる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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