勝福寺跡(読み)しようふくじあと

日本歴史地名大系 「勝福寺跡」の解説

勝福寺跡
しようふくじあと

[現在地名]国富町深年

寺中じちゆうにある。金剛密山妙光みようこう善哉ぜんさい坊と号し、当山派修験。本尊は神変大菩薩(三国名勝図会)。「高岡名勝志」に載る寛喜三年(一二三一)五月日の鐘銘に「諸県御庄 勝福寺」とみえる。鎌倉時代末期、伊東祐時・祐光の菩提寺として一寺を建立祐光ゆうこう寺と名付けられ、深歳ふかどし三〇町が寄付されたと伝える(日向記)。「宮崎県史蹟調査」によると、初め勝福寺と号し、祐光寺と改称したのち再び勝福寺に復したという。天正八年(一五八〇)一一月七日の伊集院忠棟・上井覚兼連署日州両院惣先達職宛行状(高岡名勝志)によれば、善哉坊は日州両院の惣先達職を安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android