勿体無(読み)もったいな

精選版 日本国語大辞典 「勿体無」の意味・読み・例文・類語

もったい‐な【勿体無】

  1. ( 形容詞「もったいない」の語幹。感動表現に用いる )
  2. 不都合なこと。不届きなこと。
    1. [初出の実例]「あら勿体なや」(出典:謡曲・正尊(1541頃))
    2. 「ただ今仰せをよく聞けば悪逆無道の人と聞く。あらもったいなやあさましや」(出典:御伽草子・酒呑童子(室町末))
  3. おそれ多いこと。かたじけないこと。
    1. [初出の実例]「なふもったいなや。我らにさやうな悪心なし」(出典:浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)中)
  4. 惜しいこと。

もたい‐な【勿体無】

  1. ( 形容詞「もたいなし」の語幹 ) もったいないこと。感動表現に用いる。
    1. [初出の実例]「あなもたいなの事どもや」(出典:春曙抄本枕(10C終)二九六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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