匂わせる(読み)ニオワセル

デジタル大辞泉 「匂わせる」の意味・読み・例文・類語

におわ・せる〔にほはせる〕【匂わせる】

[動サ下一]匂わす」に同じ。「オーデコロンを―・せる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「匂わせる」の意味・読み・例文・類語

におわ‐・せるにほは‥【匂せる】

  1. 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙 ( 「せる」は、もと使役の助動詞 )
  2. におわす(匂)
    1. [初出の実例]「義理づめでこまってゐるさふだと、おつに匂(ニホ)はせなんしたのさ」(出典洒落本・廓節要(1799))
  3. 気配雰囲気特徴などを漂わせる。
    1. [初出の実例]「ほこりだらけの標本のガラス箱が、〈略〉窓際に並んで、明治か大正の浅草を匂(ニホ)はせてゐる」(出典:浅草紅団(1929‐30)〈川端康成〉九)

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