化石水(読み)カセキスイ

デジタル大辞泉 「化石水」の意味・読み・例文・類語

かせき‐すい〔クワセキ‐〕【化石水】

地層堆積したときに封じ込められ、数万年以上にわたって大気との水循環から切り離された水。海水が残存したものも含まれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「化石水」の意味・わかりやすい解説

化石水
かせきすい

処女水と異なり天水雨水起源ではあるが、地層の堆積(たいせき)時にその中に封じ込められ、数百万年またはそれ以上も水循環から切り離されている水。「共に生まれる」を意味するラテン語のconnatusに由来し、同生水ともいう。深い堆積盆地深部に存在することが多く、一般に無機物または有機物を大量に含み水質は悪い。石油掘削時に出会う塩水はその一例。海水起源の化石水も多い。

[榧根 勇]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android