第61代横綱。北海道広尾(ひろお)町生まれ。本名保志(ほし)信芳。1979年(昭和54)九重(ここのえ)部屋に入門、同部屋の兄弟子、横綱千代の富士(ちよのふじ)との猛稽古(げいこ)で、突き、押し相撲を鍛え、1986年大関昇進と同時に本名の保志から北勝海と改名。1987年横綱に昇進。横綱双羽黒(ふたはぐろ)(1963―2019)や大関小錦(こにしき)(1963― )らと「花のサンパチ組(昭和38年生まれ)」と称された。優勝は8回で、3場所連続休場から再起をかけた1989年(平成1)初場所には14勝1敗で平成最初の優勝力士となった。4回の優勝を飾るなど大阪場所(春場所)には強く、1990年は小錦、霧島(きりしま)(1959― )との優勝決定巴(ともえ)戦に勝ち抜いた。幕内通算成績465勝206敗109休。1992年引退後は八角(はっかく)部屋をおこし、2015年(平成27)、北の湖(きたのうみ)理事長急逝の後を受け第13代日本相撲(すもう)協会理事長に就任した。
[徳増信哉 2019年12月13日]
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