北川 桃雄(読み)キタガワ モモオ

20世紀日本人名事典 「北川 桃雄」の解説

北川 桃雄
キタガワ モモオ

昭和期の美術史家 元・共立女子大学教授。



生年
明治32(1899)年3月3日

没年
昭和45(1970)年5月19日

出生地
東京

学歴〔年〕
京都帝国大学経済学部〔大正13年〕卒,東京帝国大学美学美術史学科〔昭和16年〕卒

主な受賞名〔年〕
毎日出版文化賞〔昭和30年〕「室生寺

経歴
大正13年以後京都第一工業学校教師となり昭和12年まで勤める。この間、10年には文芸同人誌「リアル」を創刊志賀直哉知己を得、白樺派の作家たちと文遊があった。13年上京、東大に学び16年共立女子専門学校講師。21年同女子大学教授となり美術史を講じた。かたわら美術評論でも活躍、日本美術代表団員として3度中国を訪問した。30年「室生寺」で毎日出版文化賞を受賞。他に「法隆寺」「禅と日本文化」「石庭林泉」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「北川 桃雄」の解説

北川桃雄 きたがわ-ももお

1899-1969 昭和時代の美術史家。
明治32年3月3日生まれ。京都帝大経済学部卒業後,京都第一工業学校(現洛陽工)教師をつとめ,志賀直哉(なおや)の勧めで東京帝大美学美術史学科にはいる。在学中鈴木大拙(だいせつ)の英文「禅と日本文化」を邦訳,42歳で卒業。共立女子大教授となり,美術評論に健筆をふるう。昭和44年5月19日死去。70歳。東京出身。著作に「室生(むろう)寺」(土門拳(どもん-けん)撮影,毎日出版文化賞)など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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