北条藩陣屋跡(読み)ほうじようはんじんやあと

日本歴史地名大系 「北条藩陣屋跡」の解説

北条藩陣屋跡
ほうじようはんじんやあと

[現在地名]館山市北条

屋代氏・水野氏が北条村内に置いた陣屋。屋代忠正は寛永一五年(一六三八)安房国安房・朝夷あさい二郡内に一万石を与えられて大名に列し、当地を在所として陣屋を設け、北条藩主となった。以後、忠興・忠位と継いだ。正徳元年(一七一一)領内に万石騒動と称される百姓一揆が起こっている。同騒動は藩の財政再建を担当する川井藤左衛門が郡代・代官とともに検見を実施して年貢増徴を策したことに端を発している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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