北桜古墳群(読み)きたざくらこふんぐん

日本歴史地名大系 「北桜古墳群」の解説

北桜古墳群
きたざくらこふんぐん

[現在地名]野洲町北桜

三上みかみ山の東に位置するあま山の南西斜面から山麓一帯に分布する古墳時代後期群集墳。総数五〇基余の円墳からなる町域で最大規模の群集墳。直径約一〇―一三メートル前後の小型墳が多数を占め、内部主体として横穴式石室を採用する。石室には規模の大きなものが多く、三四号墳は玄室長五・二メートル、同幅二・五メートル、同高さ二・七メートル、羨道長五・四メートルを測る大型のもので、側壁に持送りがみられ、羨門に向かって天井石が階段状をなし、これに対応して床面も羨道中央付近から階段状に徐々に高くなる形式をとる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android