医学集成(読み)いがくしゅうせい

旺文社世界史事典 三訂版 「医学集成」の解説

医学集成
いがくしゅうせい

イランの名医アル=ラーズィー(865 (ごろ) 〜926 (ごろ) )の著
アル=ラーズィー(ラテン名ラゼス)はイスラーム世界を代表する臨床医。イラン北部に生まれ,40歳のころバグダードの病院長となった。彼の治療の正確さはイスラーム世界でも評判となり,いっぽう錬金術の知識を医療にも応用したといわれる。多くの著作を残し,特に『医学集成』はアラビア医学最大の百科全書であり,ラテン語訳されてヨーロッパ医学にも大きな影響を与えた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android