医者坊(読み)イシャボン

デジタル大辞泉 「医者坊」の意味・読み・例文・類語

いしゃ‐ぼん【医者坊】

《「いしゃぼうず(医者坊主)」の音変化》
坊主頭医者
女中の酒の座には、頭巾かぶりし―あり」〈鶉衣・隅田川涼賦〉
思うことのかなわないこと。
かなはぬ事を―といふは、汝が事よと笑はれし」〈浮・色三味線・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「医者坊」の意味・読み・例文・類語

いしゃ‐ぼん【医者坊】

〘名〙 (「いしゃぼうず(医者坊主)」の変化した語)
浮世草子・好色文伝受(1688)五「一座ひとり見知ぬ人、いかさまいしゃぼんらしき風にて候」
② (形動) 元祿一六八八‐一七〇四)頃の上方での流行語。望みどおりにならないこと。また、不可能なこと。
※浮世草子・傾城色三味線(1701)湊「かなはぬ事をいしゃぼんといふは」

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