十三神社(読み)じゆうさんじんじや

日本歴史地名大系 「十三神社」の解説

十三神社
じゆうさんじんじや

[現在地名]美里町野中

貴志きし川の曲流部に臨み、三方を河流に囲まれる。古くは十三社(十三所)明神社とよばれ、祭神国常立くにのとこたち尊ほか一二神。旧村社。当地一帯が神野こうの荘となる平安後期以降、同荘の鎮守社とされ、近世にも神野荘一七ヵ村の総産土神とされた。「那賀郡誌」は縁起によって延暦三年(七八四)創建とするが、「続風土記」は古く荘内三尾川みおのがわ(現美里町)にあった熊野十二所権現を、伊予から来住した河野氏が天正二年(一五七四)に当地に勧請、故郷の大三島おおみしま明神を合祀して現在地に社殿を建立し、以来十三社明神と称すると記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「十三神社」の解説

十三神社

和歌山県海草郡紀美野町にある神社。天正年間(1573年~1592年)に建てられた本殿、摂社2社の本殿は国の重要文化財に指定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の十三神社の言及

【美里[町]】より

…野上谷では特産のシュロが栽培され,たわし,ほうきなどの加工品は全国に出荷されたが,近年は化学製品に押されて不振である。野中にある十三神社はかつての神野荘の鎮守社で,その本殿と摂社2社の本殿は重要文化財。真国荘の鎮守は真国宮(まくにのみや)にある丹生(にゆう)神社であった。…

※「十三神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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