十乗観法(読み)ジュウジョウカンポウ

デジタル大辞泉 「十乗観法」の意味・読み・例文・類語

じゅうじょう‐かんぽう〔ジフジヨウクワンポフ〕【十乗観法】

天台宗で、悟りの境地に至るために行われる10種の観法。観不思議境・起慈悲心(発真正菩提心)・ぎょう安止観(善巧安心止観)・破法遍・識通塞しきつうそく・修道品(道品調適)・対治助開(助道対治)・知次位・能安忍・無法愛(離法愛)。

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精選版 日本国語大辞典 「十乗観法」の意味・読み・例文・類語

じゅうじょう‐かんぼうジフジョウクヮンボフ【十乗観法】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。天台宗で円頓止観(えんどんしかん)を行なうに当たって、その軌範とする一〇種の観じ方。この一〇によって悟りの境界に導かれるというところから、十乗という。すなわち、観不思議境・真正発菩提心・善巧安心止観・破法編・識通塞・道品調適・対治助聞・知次位・能安忍・無法愛の総称。十乗。

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