十余一村(読み)とよいちむら

日本歴史地名大系 「十余一村」の解説

十余一村
とよいちむら

[現在地名]白井町十余一・桜台さくらだい三丁目

清戸きよど村の北東に位置し、明治五年(一八七二)に成立。木下きおろし道が通る。明治新政府の殖産興業策の一環として明治二年下総牧の開墾が計画され、同年中に開墾会社が組織された。当村は小金こがね牧のうち印西いんざい牧が開かれたもので、一一番目に着手されたことにより十余一と称した。同四年の小金佐倉牧々開墾反別并引移人員取調書(農務顛末)によれば印西牧(反別一一一町五反余)へは五一人が移り、屋敷地道敷等見込分を除いた六六町九反余のうち開墾作付分は一三町四反余で、さらに五〇町二反余を開墾予定地、林三町二反を薪山とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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