十字架降下(読み)ジュウジカコウカ

デジタル大辞泉 「十字架降下」の意味・読み・例文・類語

じゅうじかこうか〔ジフジカカウカ〕【十字架降下】

原題、〈オランダ〉Kruisafnemingファン=デル=ウェイデンの絵画。板に油彩十字架から下ろされるキリストと嘆き悲しむ人々を描いた作品。マドリードプラド美術館所蔵。
《原題、〈イタリア〉Deposizioneポントルモの絵画。板に油彩。フィレンツェ、サンタフェリチタ教会、カッポーニ礼拝堂の祭壇画として描かれたもの。初期マニエリスムの傑作とされる。
《原題、〈イタリア〉Deposizione》ロッソ=フィオレンティーノの絵画。板に油彩。ボルテッラ大聖堂の祭壇画として描かれた。鮮やかな色彩と引き伸ばされたような人体表現を用いており、マニエリスムの代表的な作例として知られる。ボルテッラ、市立美術館所蔵。
《原題、〈オランダ〉Kruisafnemingルーベンスの絵画。板に油彩。縦421センチ、横617センチ。中央・左翼・右翼で構成される三連祭壇画として、「十字架昇架」とともに制作。キリストはギリシャ彫刻のラオコーン群像を参考にしたとされる。アントウェルペンノートルダム大聖堂所蔵。

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