十束の剣(読み)とつかのつるぎ

精選版 日本国語大辞典 「十束の剣」の意味・読み・例文・類語

とつか【十束】 の 剣(つるぎ・けん)

[一] 刀身の長さが十束ほどの剣。
古事記(712)上(兼永本訓)「是(ここ)伊邪那岐命、御佩(みはか)せる十拳剣(トツカノツルキ)を抜きて」
[二] 素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を斬ったときに、その尾から得たという天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)別名草薙剣(くさなぎのつるぎ)。三種の神器の一つ。
河海抄(1362頃)一一「尊十束劔にて草をかり給て」
[補注]「古事記」には(二)の典拠がない。大蛇を斬るのに用いた十拳の剣と混じ誤ったものか。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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