十腰内村(読み)とこしないむら

日本歴史地名大系 「十腰内村」の解説

十腰内村
とこしないむら

[現在地名]弘前市十腰内

岩木山の北東山麓にあり、弘前城下から鰺ヶ沢あじがさわ(現西津軽郡鰺ヶ沢町)に向かう鰺ヶ沢街道に沿う。北西立石たていし(現鰺ヶ沢町)、南は十面沢とつらざわ村が続く。

地名の由来は、昔西津軽にいた剛力の刀鍛冶鬼神太夫が、一〇振の刀を打出して自慢したが、一振が飛んで杉に突刺さった。里人はこれを神として尊敬し、残り九腰あるため十腰無とこしない村とよんだという(津軽俗説選)。天文年間(一五三二―五五)の津軽郡中名字に「遠寺内とうしない」とあり、十腰内をさすと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android