十間屋敷(読み)じつけんやしき

日本歴史地名大系 「十間屋敷」の解説

十間屋敷
じつけんやしき

[現在地名]久留米市日吉町ひよしまち

紺屋こんや町二丁目・しん町三丁目の東、なが町三―五丁目の南に位置する武家屋敷。寛永一三年(一六三六)西久留米内の十間屋敷に大神宮が建立され(石原家記)、この時期に侍屋敷建設が始まった可能性がある。正保三年(一六四六)順光じゆんこう寺が建立され、同四年その南に祇園社御旅所が寄進され、同年城内の東久留米郷鎮守山王社が御旅所の南に再建(以上、寛文十年寺社開基)、十間屋敷の完成はこの頃であろう。「古代日記書抜」寛文七年(一六六七)七月条に長町火事で「十間屋敷侍衆九軒」が類焼したとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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