デジタル大辞泉
「千両」の意味・読み・例文・類語
せん‐りょう〔‐リヤウ〕【千両】
1 1両の1000倍。転じて、非常な大金。また、非常に価値が高いこと。「眼元千両」「一目千両の眺め」
2 センリョウ科の常緑小低木。山地の林下に生え、高さ50~80センチ。葉は長楕円形で縁にぎざぎざがあり、対生。夏、黄緑色の細かい花をつけ、実は冬に赤く熟す。観賞用に植え、正月には実のついた枝を飾る。関東南部以西に分布。くささんご。《季 冬》
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せん‐りょう ‥リャウ【千両】
〘名〙
① 量目の単位一両の千倍。
※宇津保(970‐999頃)菊の宴「しろがねの
はこにこがね千りゃうを入れて」
②
貨幣の一両の千倍。転じて、非常に価値のあること。
※
随筆・
驢鞍橋(1660)上「千両にも万両にも買んと云者有とも」
※滑稽本・八笑人(1820‐49)初「何でも桜色で目の
ふちがすこしトロリと来たくらゐの所が千両だ」
※雑俳・柳多留‐一六(1781)「千両のこけんあて名はおつるとの」
④ (「
仙蓼」とも) センリョウ科の常緑小低木。本州の伊豆・東海道・近畿地方、四国、九州の湿った
山間に生える。高さ〇・五~一メートル。茎は多数叢生する。葉は対生し柄があり、長卵形で先はとがり、長さ六~一五センチメートル。縁に鋭い鋸歯
(きょし)がある。夏、枝先に淡黄緑色の小花をややまばらに穂状につける。果実は
球形で紅色に熟す。果実のついた枝を正月の飾りに使う。果実の黄熟するものを
キミノセンリョウといい、ともに観賞用に栽植されることも多い。漢名は接骨木であるが、これはふつうニワトコの表記に用いられている。《季・冬》 〔
俳諧・増山の井(1663)〕
※
妻木(1904‐06)〈
松瀬青々〉秋「せんりゃうに一むら雨やみ山寺」
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千両 (センリョウ)
学名:Chloranthus glaber
植物。センリョウ科の常緑小低木,園芸植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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