千徳村(読み)せんとくむら

日本歴史地名大系 「千徳村」の解説

千徳村
せんとくむら

[現在地名]宮古市千徳・宮町みやまち二―三丁目

閉伊へい川の下流宮古村の西に位置し、閉伊川に沿って閉伊街道が通る。仙徳とも記した。正保国絵図に村名がみえ、高一八七石余。元禄十郡郷帳による〆高は田方一九一石余・畑方一〇七石余、畑方のうち一〇石は近内ちかない村分とある。享保三年(一七一八)検地では四〇四石余とある。しかし耕地の多くは堤防のない閉伊川流域に開かれ、自然災害に弱く、享保七年・同九年の二度の洪水では一挙に二二九石余を流失した(盛岡市中央公民館所蔵文書)。「雑書」翌一〇年の記事に「近年打続洪水、過半川欠永代荒ニ罷成候」とある。続いて元文三年(一七三八)・同六年の水害でも多くの田畑を失い、安永五年(一七七六)には高六三石余、うち蔵入地八石余・桜庭氏給地四五石余・舟越氏給地八石余(「宮古代官所支配高帳」小笠原文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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