千本柳村(読み)せんぼんやなぎむら

日本歴史地名大系 「千本柳村」の解説

千本柳村
せんぼんやなぎむら

[現在地名]戸倉町千本柳

東に内川うちかわ村、西は千曲川を隔てて八幡村、北は鋳物師屋いもじや村に囲まれた村。

初見は、慶長七年(一六〇二)の川中島四郡検地打立之帳に「卒都波柳(そとばやなぎ)村、高五百七拾八石二斗四升八合」とあるところから、森忠政の川中島支配頃に成立したものであろう。その後は、元和四年(一六一八)四月の信州川中島御知行目録(真田文書)に「高三百六拾四石三斗九升 そと婆柳村」とある。この地が、千曲川沿岸にあって洪水のたびに川欠け・流路の変更があったためと考えられる。寛永元年(一六二四)の矢島文書(大鋒院殿御事蹟稿)によれば、この時村の一部が、真田信之によってその家臣矢島弥五右ヱ門と原求女に与えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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