千松(読み)センマツ

デジタル大辞泉 「千松」の意味・読み・例文・類語

せんまつ【千松】

歌舞伎浄瑠璃伽羅先代萩めいぼくせんだいはぎ」中の乳人めのと政岡の子の名で、そのせりふ「侍の子というものは…お腹がすいてもひもじゅうはない」から》空腹であること。また、空腹の人。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「千松」の意味・読み・例文・類語

せんまつ【千松】

[1] 浄瑠璃「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」に登場する乳人政岡の子の名。悪人毒害を恐れて幼君とともに空腹をしのぶ場面で知られる。後に悪人の献上する菓子を毒味して死ぬ。
[2] 〘名〙 (「伽羅先代萩」の千松のせりふに「侍の子といふものは〈略〉お腹がすいてもひもじうはない」とあるところから) 空腹であること。また、その人。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android