千葉山(読み)ちばさん

日本歴史地名大系 「千葉山」の解説

千葉山
ちばさん

[現在地名]島田市千葉

尾川おがわ村の北、大津谷おおつや川上流の山間の村。一村すべて千葉山智満ちまん寺領で、江戸時代を通じて無高。助郷役なども免除されていた。元禄郷帳・天保郷帳など郷帳類に村名はみえない。安永三年(一七七四)の宗門人別改控帳(智満寺文書)によれば人数二四六。明治三年(一八七〇)の御料林御下渡願(同文書)によれば家数五二。千葉山中の規約によれば、智満寺の一和尚(院主)の下に百姓から十老・宿老・大役の小童、そのほか役人が定め置かれ、一山の年中行事や修復造営を含め万事を勤めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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