千賀浦・値嘉浦（読み）ちがのうら

精選版 日本国語大辞典

ちが‐の‐うら【千賀浦・値嘉浦】

(「ちかのうら」とも)

[一] (千賀浦) 宮城県中部、松島湾西部の地名。塩竈(しおがま)港がある。千賀の塩竈。塩竈の浦。

※道綱母集（1008頃か）「みちのくのちがのうらにて見ましかばいかにつつじのをかしからまし」

[二] (値嘉浦) 長崎県、五島列島の海の古称とも、福岡県の海の古称ともいわれる。

※松平文庫本道信集（984頃）「ちかの浦になみかけまさるここちしてひるまなくてもぬるるそでかな」

出典　精選版 日本国語大辞典