卑属殺(読み)ひぞくさつ

百科事典マイペディア 「卑属殺」の意味・わかりやすい解説

卑属殺【ひぞくさつ】

自己卑属(子,孫など)を殺す罪。尊属殺に対する。子に対する両親の養育義務を重んじるキリスト教文化圏などにおいては,一般の殺人罪に比べて刑を加重する場合がある(1889年のイタリア刑法典など)。ただし,婚姻外出生の嬰児殺しについては,逆に普通殺人罪よりも軽減されうるとする例も多い。
→関連項目殺人罪

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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