南知多(読み)みなみちた

改訂新版 世界大百科事典 「南知多」の意味・わかりやすい解説

南知多[町] (みなみちた)

愛知県南部,知多郡の町。人口2万0549(2010)。知多半島南端に位置し,三河湾篠島日間賀島を含む。半島部は全体にゆるやかな丘陵地が多い。伊勢湾と三河湾に面し,遠洋漁業の豊浜漁港をはじめ,近海漁業の篠島,日間賀島,師崎(もろさき),大井などの天然の良港に恵まれ,古くから漁業が盛んである。米作のほか,ミカン,野菜,花卉の栽培が盛んで,酪農や養豚も行われる。工業も食品加工を中心に生産が伸びている。海岸部は三河湾国定公園,内陸部は南知多県立自然公園に指定され,内海(うつみ)温泉(食塩泉,16℃)もあって,海水浴,潮干狩り,釣りなどの観光・レクリエーション地になっている。羽豆(はず)神社のウバメガシ社叢は天然記念物に指定されている。1980年名鉄知多新線が内海駅まで延長開通し,また南知多道路が通じる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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