南郷(宮崎県南部の地名、旧町名)(読み)なんごう

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

南郷(宮崎県南部の地名、旧町名)
なんごう

宮崎県南部、南那珂(みなみなか)郡にあった旧町名(南郷町(ちょう))。現在は日南市(にちなんし)の南端にあたる地域。旧南郷町は1940年(昭和15)町制施行。1956年(昭和31)榎原(よわら)村の大部分を編入。2009年(平成21)日南市に合併。荘園(しょうえん)島津荘(しまづのしょう)に飫肥(おび)南郷の記載がある。風光明媚(めいび)な日南海岸に臨み、背後は丘陵性の日南山地、沖合いに大島がある。JR日南線、国道220号、448号が通る。近世は飫肥藩領で、中村に南郷城跡がある。目井津(めいつ)、外之浦(とのうら)、栄松(さかえまつ)の3漁港があり、マグロ、カツオの遠洋・沖合漁業で知られる。早生ミカンやマンゴーの栽培も多い。沿岸部は日南海岸国定公園に含まれる。

[横山淳一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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