南雲仁一(読み)なぐも じんいち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「南雲仁一」の解説

南雲仁一 なぐも-じんいち

1926- 昭和後期-平成時代の生体工学者。
大正15年10月14日生まれ。慶大教授をへて,昭和39年東大教授となる。62年長崎総合科学大教授。脳機能を情報工学的に研究,人工神経数理モデルをつくる。群馬県出身。東大卒。著作に「非線形振動論」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の南雲仁一の言及

【神経系】より

…このインパルスの発生を説明するモデルとしては,ホジキンA.L.HodgkinとハクスリーA.F.Huxleyが,ヤリイカの巨大神経繊維の実験データに基づいてたてたH‐H方程式(1952)がある。これは,神経繊維の膜を横切って流れるイオン電流についてのひと組みの微分方程式であるが,この性質が,フィツヒューR.Fitzhugh,南雲仁一らによって詳しく調べられ,より扱いやすい数学モデルおよび電子回路モデル(1962)が提案された。南雲らは,これを用い,神経インパルスが減衰したり,ひずんだりすることなしに繊維を伝播することを示した。…

※「南雲仁一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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