南須釜村（読み）みなみすがまむら

日本歴史地名大系

南須釜村
みなみすがまむら

• 福島県：石川郡
• 玉川村
• 南須釜村

[現在地名]玉川村南須釜

阿武隈高地西縁の丘陵地に東西に長く広がる村。西は吉（よし）村、北は北須釜村・山小屋（やまごや）村・山（やま）新田村。北須釜村との境を玉川（現在の泉郷川）が西流し、当村南東端の北須（きたす）川流域に端村の千五沢（せんござわ）があった。中世には須鎌・炭釜などと記される。元亨三年（一三二三）の北条貞時十三年忌供養記（円覚寺文書）に「馬一疋栗毛、石河須鎌彦大郎」とみえ、同年一〇月二七日に須鎌を本貫地とする石川須鎌氏が、ほかの石川一族らとともに十三年忌供養の馬を献上している。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」