南飯淵村(読み)みなみいいぶちむら

日本歴史地名大系 「南飯淵村」の解説

南飯淵村
みなみいいぶちむら

[現在地名]相馬市南飯淵

北東流する宇多うだ川の南岸の平坦地に位置し、対岸は北飯淵村、東は岩子いわのこ村、西は中村。江戸初期には飯淵村のうちで、明暦二年(一六五六)当村と北飯淵村に分村したとされる(相馬藩政史)。天正年中(一五七三―九二)に戦功のあった飯淵九郎左衛門が当地に住み、相馬氏に仕えて兵騎を出したとされることから、その采地があったらしい(奥相志)正保郷帳に南飯淵村とみえ田方二〇八石余・畑方一一〇石余とあるが、これは飯淵村の誤記であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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