単年度主義(読み)たんねんどしゅぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「単年度主義」の意味・わかりやすい解説

単年度主義
たんねんどしゅぎ

会計年度ごとに予算を編成し,当年度の支出 (歳出) は当年度の収入 (歳入) で賄うべきであるとする考え方。本年度の歳出を翌年度の歳入で賄ったり,過去の歳入を本年度の歳出に充てたりすることは,財政の計画性を乱し,歳入歳出均衡の原則からも望ましくないという考え方に立脚するものである。その半面で,すべての支出が単年度で完結する形になるため,予算の円滑な執行の妨げになるとの指摘もあり,支出の継続性・額の大きさに従って,次年度繰り越しなど若干例外が認められている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android