占置(読み)しめおく

精選版 日本国語大辞典 「占置」の意味・読み・例文・類語

しめ‐お・く【占置】

〘他カ四〙 所有しておく。自分のものとして、しるしをつけて取っておく。占領しておく。
源氏(1001‐14頃)若菜上「この国の奥の郡(こほり)に、人も通ひがたく、深き山あるを、としごろもしめおきながら」

うら‐おき【占置】

〘名〙 =うらないしゃ(占者)〔書言字考節用集(1717)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の占置の言及

【算置】より

…中世・近世に民間で活躍した下層の占師。うらやさん,占置(うらおき),見通(みとおし)などともいう。声聞師(しようもじ),博士(はかせ)などと同類の占師で,法師または山伏の姿をし,街頭に出て〈うらやさん〉などと唱えながら顧客を得,算木を用いて陰陽道系の占いを行った。…

※「占置」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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