印刷カード(読み)いんさつかーど(英語表記)printed card

図書館情報学用語辞典 第5版 「印刷カード」の解説

印刷カード

全国書誌作成機関などの集中目録作業による,標準的書誌データが印刷された目録カード.書誌記述および標目指示が印刷されており,これを受け取った図書館は個々の標目所在記号などを付加して(場合によっては自館の方針に合うよう必要な修正を施して),自らの目録カードとすることができる.1901年に米国議会図書館が頒布を開始した「LC印刷カード」は,各図書館の目録作業を省力化し,かつ目録処理の標準化を促した.これにより,複数図書館による総合目録編成が容易となり,またその普及MARCフォーマットの開発にもつながる結果となった.日本では,1950(昭和25)年から「国立国会図書館印刷カード」,1952(昭和27)年から「日本図書館協会印刷カード」が頒布されてきたが,1980年代に入り,前者はJAPAN/MARC後者はTRC MARCから印刷されるようになった.なお,今日では,オンライン目録が普及しカード目録は衰退している.その影響を受け,米国議会図書館は1997年3月,国立国会図書館も1998(平成10)年3月をもって印刷カードの頒布を中止した.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android