世界大百科事典(旧版)内の卵管膨大部の言及
【妊娠】より
…(1)受精 通常,性交によって腟内に射出された精子は,腟円蓋部に貯留して精液池をつくり,精液中の精子は自身の運動によって子宮頸管内に進入する。精子は1分間2~3mmの速度で前進するが,実際には腟,子宮,卵管などの運動がその進入を助け,性交後,頸管,子宮腔,卵管を経て数時間ないし十数時間で卵管膨大部に達する。精子はこの間に受精能を獲得する。…
【卵管】より
…卵管は子宮口側は細いが,腹腔口側はしだいに太くなり,端のところがらっぱ状に広がり,しかも深い切れ込みが入っている。ここを卵管采(さい)といい,腹腔口近くの太くなった部分を卵管膨大部と呼び,受精はこの膨大部で起こるという。卵管の壁は内側から外側に向かって,粘膜,筋層,漿膜(腹膜)からなる。…
※「卵管膨大部」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」