原大池・上池(読み)はらおおいけ・かみいけ

日本歴史地名大系 「原大池・上池」の解説

原大池・上池
はらおおいけ・かみいけ

[現在地名]松山市鷹子町

鷹子たかのこにある溜池。江戸時代に鷹子村は灌漑用水を村内の原大池・上池などの溜池と、その上手にあたる小野おの地区の余水とに求めていたが、旱魃の際には用水の不足に悩まされ、凶荒の被害を受けることは一再でなかった。庄屋乃万安泱は農民の苦しみを救うために両池の拡張を計画した。

安泱はまず原大池の大改修について、藩の許可と資金の援助を得て安政四年(一八五七)に着工した。池の東と北には岡があり、西と南が堤となっていた。西堤三三六メートル、南堤二三三メートルの両堤防の上に新たに高さ一メートルの堤を築いてかさ上げし、池を浚渫した土砂で堤の腹部を補強した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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