原形質連絡(読み)ゲンケイシツレンラク

デジタル大辞泉 「原形質連絡」の意味・読み・例文・類語

げんけいしつ‐れんらく【原形質連絡】

多細胞植物体において、細胞壁を横切って細胞間の物質輸送を担う細い管。太さ約40ナノメートルプラスモデスムプラスモデスマータ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「原形質連絡」の意味・読み・例文・類語

げんけいしつ‐れんらく【原形質連絡】

〘名〙 原形質糸によって行なわれる、生体の細胞間における原形質連絡動物では上皮組織結合組織に、植物では種子胚乳(はいにゅう)、葉の表皮葉肉などにみられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「原形質連絡」の意味・わかりやすい解説

原形質連絡
げんけいしつれんらく

多細胞植物体の細胞間の細胞壁を貫く細い細胞質の糸、またはこれによる細胞間のつながりをいう。タングルTanglが発見(1879)した。太さ40ナノメートル前後で、両細胞の細胞膜がこれを通じてつながって細い管をつくり、その中を細胞質が通っている。物質とくに高分子物質流通に役だっていると考えられる。

[佐藤七郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android