原籍国主義(読み)げんせきこくしゅぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原籍国主義」の意味・わかりやすい解説

原籍国主義
げんせきこくしゅぎ

EU各国が互いの国の金融ルールを尊重し,自国内で営業する他国金融機関に対し,その金融機関の母国の金融当局の規制監督が及ぶことを相互に認めるルール。金融業務分野の統合に関する銀行指令で打ち出されたもので,原籍国主義が採用されれば,規制の甘い国の金融機関ほど自由に活動できることとなり,結局のところ各国の規制は最も甘い国のレベルに収束し,全体として規制緩和が進むとみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android