去痰剤(読み)キョタンザイ

デジタル大辞泉 「去痰剤」の意味・読み・例文・類語

きょたん‐ざい【去×痰剤】

去痰薬」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「去痰剤」の意味・わかりやすい解説

去痰剤
きょたんざい

痰の喀出(かくしゅつ)を容易にさせる薬物で、結果として咳(せき)を鎮める作用はあるが、鎮咳(ちんがい)剤(咳どめ)とは作用機序(メカニズム)が異なる。去痰剤には、気道粘液の分泌を亢進(こうしん)させ、気道壁を潤滑にして痰の喀出を容易にするものと、痰の粘稠(ねんちゅう)度を低下させてその喀出を容易にするものとがある。前者にはサポニン含有生薬(しょうやく)(セネガオンジキキョウ)、ブロムヘキシン、チペピジン、車前草(しゃぜんそう)エキス、桜皮抽出液(ブロチン)、キョウニン水などがあり、後者の例としてはエチルシステイン、メチルシステイン、エプラジノン、アセチルシステインなどがある。

[幸保文治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android