参する(読み)サンスル

デジタル大辞泉 「参する」の意味・読み・例文・類語

さん・する【参する】

[動サ変][文]さん・す[サ変]物事実施運営などに一員として参加する。たずさわる。関係する。「企画に―・する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「参する」の意味・読み・例文・類語

まい・するまゐする【参】

  1. 〘 他動詞 サ行下二・サ変 〙 ( 動詞「まいらす(参)」の変化したもので、本来は「まいす」で下二段活用。室町時代頃から連用形に「まいし」の形が現われ、サ行変格活用として用いられ、終止形も「まいする」が普通となった )
  2. [ 一 ] 「与える」「やる」の意の謙譲語で、その動作の対象を敬う。差し上げる。献上する。まらする。
    1. [初出の実例]「子推と云ふものが、もものししを、きりて、まいせたるを、めして」(出典:塵袋(1264‐88頃)三)
    2. 「又此のいはひにはおあし百貫まいするぞ」(出典:虎明本狂言・比丘貞(室町末‐近世初))
  3. [ 二 ] 補助動詞として用いる。動詞・助動詞の連用形に付いて、その動作の対象であるものを敬う謙譲表現を作る。…て差し上げる。
    1. [初出の実例]「禅僧之度牒をば季潭に司とらせまいして真偽を辨せられたぞ」(出典:百丈清規抄(1462)三)

さん‐・する【参】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]さん・す 〘 自動詞 サ行変 〙 物事の実施・運営などに、その一員として参加する。たずさわる。関係する。まじわる。
    1. [初出の実例]「県治に参するに藩治を以てするに由る」(出典:新聞雑誌‐四号・明治四年(1871)六月)

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