デジタル大辞泉
「反する」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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はん‐・する【反】
- 〘 自動詞 サ行変 〙
[ 文語形 ]はん・す 〘 自動詞 サ行変 〙 - ① うらはらになる。反対になる。
- [初出の実例]「漢は右を尊で天子は南面するぞ。匈奴は反するぞ」(出典:史記抄(1477)一五)
- ② 決められた約束や規則、他の意見などにそむく。もとる。違反する。
- [初出の実例]「父母の意に反(ハン)して」(出典:小春(1900)〈国木田独歩〉四)
- ③ 敵対する。謀叛(むほん)をおこす。叛する。
- [初出の実例]「一旦反すれども、又まいりてわび事を申せば御免あるぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)魏田韓第三)
- ④ かえりみる。反省する。
- [初出の実例]「百家の学、今より以後、迷て反することを知らず」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)一〇)
- ⑤ 漢字の音よみを示すのに他の漢字を借りて示す。和語の母音連続における音韻変化を説明するためにも用いられた。→反(はん)[ 一 ]①。
- [初出の実例]「吾が背子が犢鼻(たふさき)にする円石(つぶれいし)の吉野の山に氷魚そ懸有(さがれる) 懸有反云二佐義礼流一」(出典:万葉集(8C後)一六・三八三九)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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