反発(読み)ハンパツ(その他表記)repulsion

翻訳|repulsion

デジタル大辞泉 「反発」の意味・読み・例文・類語

はん‐ぱつ【反発/反×撥】

[名](スル)
他人言動などを受け入れないで、強く否定すること。また、その気持ち。「―を買う」「運命に―する」
他からの力をはねかえすこと。はねかえること。「磁石の同じ極どうしは―する」
値下がりしていた相場が一転して値上がりすること。⇔反落
[類語](1反抗的喧嘩腰面従腹背つむじ曲がりひねくれ者逆らう悪たれへそを曲げる虫の居所が悪いつむじを曲げる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「反発」の意味・読み・例文・類語

はん‐ぱつ【反発・反撥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はねかえすこと。はねかえること。外から加えられる力や他人の言動などに反抗して、うけつけないこと。負けずに反抗すること。また、そういう気持。
    1. [初出の実例]「敢て其に反撥(ハンパツ)して、奮って更に大に励まう」(出典恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉二七)
    2. 「小倉日記」(出典:<出典>或る)
  3. 取引市場で、下落した相場が一時的に急騰すること。〔最新現代語辞典(1933)〕

反発の補助注記

「反発」は「反撥」の書き換え。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「反発」の意味・わかりやすい解説

反発
はんぱつ
repulsion

ソシオメトリーグループ・ダイナミックス用語で,集団内部での人間関係拒否,不定的選択行動のこと。この反対,つまり人間関係の好意的選択は牽引と呼ばれているが,このような概念を使用することによって,人間関係を機能的,力学的に把握し,測定数量化しようとするものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android