取り続く(読み)トリツヅク

デジタル大辞泉 「取り続く」の意味・読み・例文・類語

とり‐つづ・く【取り続く】

[動カ四]
次から次へと続く。引き続く。
「―・き追ひ来るものは百種ももくさに迫め寄り来たる」〈・八〇四〉
生計を立てていく。
商売物小体にして、渡世に―・き」〈浮・歌三味線・一〉
[動カ下二]次から次へと続ける。
そら消息をつきづきしく―・けて」〈藤袴

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「取り続く」の意味・読み・例文・類語

とり‐つづ・く【取続】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 上代は「とりつつく」。「とり」は接頭語 )
    1. 次から次へと続く。引き続く。
      1. [初出の実例]「世間(よのなか)の 術なきものは 年月は 流るる如し 等利都都伎(トリツツキ) 追ひ来るものは 百種(ももくさ)に 迫め寄り来たる」(出典万葉集(8C後)五・八〇四)
    2. 商売・家などを維持していく。また、生計を立てて行く。
      1. [初出の実例]「二度(ふたたび)昔の身袋(しんだい)に取続(とりツツ)くべき年の暮」(出典:浮世草子日本永代蔵(1688)五)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙とりつづける(取続)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android