取残(読み)とりのこす

精選版 日本国語大辞典 「取残」の意味・読み・例文・類語

とり‐のこ・す【取残】

〘他サ五(四)〙
① 取らないであとに残しておく。取ったあとに残しとどめる。また、取りもらす。
今昔(1120頃か)一五「可食き物の无ければ、餌取の取残したる馬・牛の肉を取り持来て」
② (「とり」は接頭語) 残したままにしておく。
※俳諧・文化句帖‐五年(1808)正月「雁にさへとり残されし栖哉」

とり‐のこし【取残】

〘名〙 とりのこすこと。また、そのもの。
公事根源(1422頃)八月「取のこしの御馬をば、引分の使とて、次将をもて院・東宮など然るべき所々へまゐる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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