取紛(読み)とりまぎれる

精選版 日本国語大辞典 「取紛」の意味・読み・例文・類語

とり‐まぎ・れる【取紛】

〘自ラ下一〙 とりまぎ・る 〘自ラ下二〙 (「とり」は接頭語)
① まざる。混入する。まぎれる。
② 他のことに気をとられて、それを見失う。ある物事に気を奪われる。〔文明本節用集(室町中)〕
狂言記・今悔(1660)「此中手前とりまぎれまして、御見まひも申さず」

とり‐まぎらわ・す ‥まぎらはす【取紛】

〘他サ四〙 (「とり」は接頭語) 人目につかないようにとりはからう。それとなく目立たないように隠す。まぎらわす。一つにして混ぜあわせる。とりまぎらかす。とりまぎらす。
源氏(1001‐14頃)蓬生「そこそはよのつねの事とてとりまぎらはしつつ、めにちかきけふあすのみぐるしさをつくろはんとするときもあるを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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