知恵蔵 「受精卵診断」の解説 受精卵診断 母親から採った卵子と精子を体外で受精させ、細胞が4〜8個に分裂した段階で、そのうちの1〜2個の細胞を取り出して遺伝子や染色体の異常を調べる診断方法。2006年2月、日本産婦人科学会理事会で、習慣流産を防ぐための受精卵診断を一部認める方針を決めた。同学会が認めた対象は、流産を2回以上繰り返し、染色体の転座が原因であることが確実な夫婦とされている。受精卵診断については、1998年に重い遺伝病に限り、個別に審査して認めるとの学会指針を定めており、今回、習慣流産が加えられた。ただ、これに対しては倫理的な批判もある。また、受精卵診断を実施するに当たって、臨床遺伝学に精通した者(臨床遺伝専門医など)による子の予後などを含めた遺伝カウンセリングが実施される必要があるとしている。 (今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「受精卵診断」の意味・わかりやすい解説 受精卵診断じゅせいらんしんだん 「着床前診断」のページをご覧ください。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報