デジタル大辞泉
「口を利く」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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くち【口】 を 利(き)く
- ① ものを言う。話をする。
- [初出の実例]「すべてくちもきかねばえ書きも続けず」(出典:栄花物語(1028‐92頃)鳥辺野)
- ② 巧みにものを言う。口が達者である。大言壮語する。
- [初出の実例]「兄の殿原は、口(クチ)こそ聞給ふとも、はかばかしきことよもあらじ」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)中)
- ③ 人中でものが言える。人々の間で重んぜられる。はばがきく。はぶりがよい。
- [初出の実例]「某がしも人にしられて口をもきひたものじゃに」(出典:虎明本狂言・武悪(室町末‐近世初))
- ④ 密告する。訴える。
- [初出の実例]「上下へ口をきき候はん人は、地下のあく人にてあるへく候」(出典:王子神社文書‐延徳三年(1491)一〇月二四日・紀伊粉河寺東村地下掟)
- ⑤ 二つのものの間がうまくいくよう、とりもつ。第三者が話をする。調停する。なかだちをする。
- [初出の実例]「藪から村へぬけるうら道〈支考〉 喰ひかねぬ聟も舅も口きいて〈芭蕉〉 何ぞの時は山伏になる〈曲翠〉」(出典:俳諧・続猿蓑(1698)上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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